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GLP投資法人/ロジスティードとGLP舞洲IIの損害賠償に合意

2024年03月28日/3PL・物流企業

GLP投資法人は3月28日、2021年11月29日に発生した火災で建物が滅失した「GLP舞洲II」(大阪市此花区)について、同施設に入居していたロジスティードとの間で損害賠償に合意したと発表した。

ロジスティードが建物被害に係る賠償金として25億600万円をGLP投資法人に支払うほか、GLP投資法人がロジスティードの「東日本第二メディカル物流センター」(埼玉県加須市)を「GLP加須II」として77億円で取得し、ロジスティードから賃料収入を得る。

賠償金の額は、GLP舞洲IIの火災によって、GLP投資法人が火災保険と利益保険の支払いを受けたことに伴って増加する保険料相当分。同賠償金と受領した保険金によって、GLP舞洲IIの建物損害は全額が補填される。火災保険と利益保険使用に伴う今後のGLP投資法人の保険料増額分は、ロジスティードが決算期ごとに負担する。

また、東日本第二メディカル物流センターの取得は、GLP舞洲IIの建物損害によって逸失した利益の補填を目的としたもの。当初、GLP投資法人では施設の再開発による収益補填を検討していたが、より早期に逸失賃料を補填するため、ロジスティードに保有物件の取得を打診。東日本第二メディカル物流センターをGLP加須IIとして、損害賠償金や保険金を活用して取得することで、GLP舞洲IIの逸失利益の大部分を早期に回収する。

なお、GLP舞洲IIの土地部分については、引き続きGLP投資法人が保有しており、再開発を含めた有効活用によるアップサイドの獲得を検討している。

<ロジスティード 東日本第二メディカル物流センター>
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ロジスティードの東日本第二メディカル物流センターは、同社によって2021年1月に建設された最新鋭のメディカル物流施設。東北自動車道「加須IC」から2.0kmと東日本の物流拠点として良好な立地条件を備えており、医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインに準拠するほか、免震構造の採用や自家発電設備の導入等、エンドユーザーである医療関連事業者のBCPにも対応している。

ロジスティードとのリース期間は12年と長期安定稼働が見込めることに加え、CPI連動条項の導入を通じて賃貸借期間中のインフレーションにも対応しており、同物件の取得を通じて早期の逸失利益補填を実現できると判断した。

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