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鴻池運輸/三菱ロジと実証、トラックへの荷積み自動化の実運用を開始

2024年03月28日/3PL・物流企業

鴻池運輸は3月28日、三菱重工グループの三菱ロジスネクストと昨年3月から共同で実施していた無人フォークリフトによるトラックの荷積み実証実験が完了し、同月15日から実運用を開始したと発表した。

実証実験は、主に飲料製品の保管・入出荷・配送業務を行う鴻池運輸 神奈川綾瀬営業所(神奈川県綾瀬市)で実施。トラックの荷役位置検知試験やトラックへの誘導機能試験、自動化実運用に向けた能力・安全機能を検証した。

<倉庫にパレット積みされた荷物をAGFが搬出>
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<AGFが倉庫の荷物をトラックへ搬送>
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<AGFでトラックへ積載>

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実証の結果、変化する積載位置に応じてAGFが自らの判断で最適に稼働し、有人フォークリフト作業に匹敵する精度と時間で、トラックへの荷積みを行うことができるようになった。なお、トラックへの積み込み時間は、大型トラック(16パレット)1台に対して15分以内で満載が可能だという。

工場や倉庫における物流は自動化が進む一方、トラックへの荷積みは、トラックの車種や停車位置の違いに応じて積載位置の補正が必要であることや、搬送時間の制約もあり、有人フォークリフトによる作業が中心となっている。また、物流現場は慢性的な労働力不足に加え、物流業界の「2024年問題」でさらなる労働力不足が懸念されている。

実証実験は、三菱ロジスネクストのAGF等の自律化・知能化・自動化技術と、鴻池運輸の豊富な知見やノウハウを生かし、こうした課題解決を目指し行われた。今後、鴻池運輸では、神奈川綾瀬営業所でのAGF追加導入によるトラックへの荷積み自動化を拡大するとともに、他の倉庫での活用も視野に入れ、展開していく考えだ。

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