九州旅客鉄道(JR九州)は3月27日、福岡県小郡市でマルチテナント型物流施設「LOGI STATION福岡小郡」を建設すると発表した。同施設は、同社が新規開発する物流施設の第1弾となる。
同施設は2階建て延床面積8万5870m2のボックス型倉庫で、3月に着工しており、2025年7月末の竣工を予定している。
建設地は、大分自動車道「筑後小郡IC」から1.5km、九州自動車道「鳥栖IC」から9kmに位置しており、九州全域への広域輸送に対応が可能。
建物には高床区画、低床区画、冷蔵対応区画を設けるほか、危険物倉庫も併設し、多様なニーズに幅広く対応。トラックバースや普通自動車駐車場も十分に確保し、高い利便性を備えた施設とする。
JR九州は、コロナ禍で人流停滞による事業リスクが生じた経験をもとに、不動産事業で物流施設に参入。これまでに既存施設や新築物件を竣工後に取得するなど、4件を保有しており、「LOGI STATION福岡小郡」が新規開発の第1弾となる。
合わせて、物流施設のブランド名を「LOGI STATION」に決定し、今後は同ブランドでの物流施設開発事業を積極的に推進していく。
ブランド名は物流を表す「LOGI」と鉄道会社を連想させる「STATION」を組み合わせたもので、地域の拠点である鉄道駅のように、施設が物流の重要な拠点となるよう願いを込めている。また、ロゴは先進技術の結晶である新幹線をモチーフとし、スピード感や先進性を表現している。
■「LOGI STATION福岡小郡」概要
所在地:福岡県小郡市干潟1207-3他
敷地面積:7万7031m2
延床面積:8万5870m2
構造規模:鉄骨造2階建て(ボックス型)
着工:2024年3月
竣工:2025年7月末(予定)
東京建物/冷凍・冷蔵、危険物倉庫等マルチ型の特殊倉庫開発に参入