日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は4月9日、「時間外労働960時間規制に対するトラックドライバーの意識調査」を実施し、調査結果の速報版を公表した。
同調査は、トラックドライバーの時間外労働960時間規制に対する期待と不安を調べ、情報を共有することを目的に実施したもの。関西圏運送事業者3社のトラックドライバー(回答者数51名)を対象に3月26~31日にかけて行われた。
それによると、改善基準告示の改正について、78%のドライバーが認識している一方、22%のドライバーが認識していないと回答した。
また、ひと月あたりの平均的な時間外労働時間については、回答者の27%が年間上限の960時間を12か月で割った80時間を超える時間外労働を行っていると回答した。
規制による不安として最も多く選ばれたのは「収入が減る」で、次いで「忙しくなる」が選ばれた。一方で、全体の31%は「不安はない」と回答した。
規制による期待として最も多く選ばれたのは「積込先や届け先での待ち時間や荷役時間が短くなる」。一方で、全体の27%は「期待はない」と回答した。
JILS/3月末調査で27%のドライバーが月80時間以上労働