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商船三井/CO2回収装置を7.5万重量トン級所有船に搭載決定

2024年04月22日/IT・機器

商船三井は4月22日、所有するLR1型プロダクトタンカー「NEXUS VICTORIA」(7万5000重量トン級)に、オランダのエンジニアリング企業 Value Maritime B.V.(VM)製のSOxスクラバー付き船上CO2回収装置“Filtree System”(読み:フィルツリーシステム)を搭載すると発表した。

<本船上でのCO2回収、陸揚げ、需要家への売却、リサイクルまでのチェーン(イメージ図)>
20240422mol1 - 商船三井/CO2回収装置を7.5万重量トン級所有船に搭載決定

<LR1型プロダクトタンカー“NEXUS VICTORIA”>
20240422mol2 - 商船三井/CO2回収装置を7.5万重量トン級所有船に搭載決定

本船上へのCO2回収装置の商用搭載は邦船社で初の取り組みとなり、2024年末頃の搭載を予定している。

“Filtree System”は排気ガスに含まれるSOx(硫黄酸化物)PM(粒子状物質)の99%をろ過するスクラバー機能と排気ガス中の最大10%のCO2を回収するCCS機能を備えており、本船上で生じた排気ガスと特殊な溶媒を反応させることでCO2の吸着・回収が可能。船上で回収されたCO2は溶媒の陸揚げ後に加熱分離され、グリーンハウス事業者、合成燃料製造事業者などのエンドユーザーにおいて、有効活用が期待されている。

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