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佐川GL、エピソテック/ヒトとARが融合する物流オペレーション実証実験

2024年04月24日/IT・機器

佐川グローバルロジスティクス(SGL)とエピソテックは4月24日、「ヒトとARが融合する物流オペレーションの未来」の実現に向けて、両社で共同開発しているARを活用した物流業務支援システムの実証実験をSGLの久喜菖蒲営業所(埼玉県久喜市)で実施したと発表した。

<AR技術を用いた動画による作業教育の様子>
20240424sgl1 - 佐川GL、エピソテック/ヒトとARが融合する物流オペレーション実証実験

<ルート可視化によるピッキング支援>
20240424sgl2 - 佐川GL、エピソテック/ヒトとARが融合する物流オペレーション実証実験

実証実験で使用したシステムは、エピソテックのAR手順書システム「Dive」で培ったAR技術を応用・開発したものであり、人の判断が必要な業務をAR技術で支援することで、熟練が不要なオペレーションに進化させることをコンセプトとしている。実証実験では、想定を上回るデータが取得でき、倉庫現場におけるARの有用性を確認できた。

AR手順書システム「Dive」とは、OJTの効率化に課題をもつ現場作業系事業者向けの動画手順書システムのこと。

実証実験は2024年1月から3月にかけて行い、 佐川グローバルロジスティクス 久喜菖蒲営業所内の400坪を使用して実施。目的は庫内オペレーションの最適化を実現させるための手段として、倉庫内の作業およびその周辺業務でのARの有用性を確認するもの。

検証内容は「作業マニュアルにARを活用し、従来の方法と比較して教育にかかる時間の削減が可能か検証」、「作業者の作業動線をARで表示することで、作業者が迷うことなく作業に従事できるか検証」、またこの二つのARコンテンツを現場スタッフでも簡単に運用可能か検証することも含まれている。

なお、SGLとエピソテックは、SGホールディングスグループの経営資源と外部企業の持つ新しいアイデアや技術の双方を活用して、新たなビジネスやサービスの共創を目指すオープンイノベーションプログラム 「HIKYAKU LABO 2023」からパートナー企業としてこの取り組みを進めてきた。今後、SGLでは業務の生産性向上に加え、顧客に新たなソリューションを提案できるようDXを推進し、物流業界の課題を解決していくとしている。

また、エピソテックは、 今回の実験で得られた結果・物流現場の知見・現場の生の声を活用した「Dive」のさらなるブラッシュアップや新たな機能の開発、SGLの業務にとどまらない物流業界の課題解決を目指していくとしている。

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