キャムコムグループでBPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）事業を手がける綜合キャリアオプションは5月29日、同事業でAR（拡張現実）グラスを活用した新しいソリューションの提供を同日から開始したと発表した。
＜新ソリューションで使用するRokid社製ARグラス「Rokid GLASS II」＞
新ソリューションではARグラスを活用し、製造・物流現場で多く見られる生産性や効率性を阻害する課題の解決を目指す。
具体的には、管理者不足が原因で作業者に直接教育することが難しい現場に対して、ARグラスを使って遠隔から一人の管理者が複数の作業者に対して教育や作業指示を出せるようにする。
人材の多様化によって他言語での作業指示や研修が困難な現場に対しては、ARグラスに搭載された他言語翻訳機能と、AIカメラによる自動検出描画での作業者への指示出し等によって、幅広いコミュニケーションを可能にする。
また、対象物を見るだけで顔認証やQRコードスキャン、データ転送等ができるARグラスの機能を活用し、従来必要としていたコミュニケーションや動作を省くことで、作業効率の向上を図る。
このほか、ラストワンマイル配送での商品配達画像の撮影や物流倉庫でのピッキングの効率化などに、ARグラスの活用を想定している。
今後、同社は遠隔医療の現場や救急救命、巡回点検、訪問修理などの現場にも、ARグラスの活用したソリューションを提供していくとしている。
