プラスオートメーション(+A)は4月25日、小型AGV「t-Sort」とDAS(デジタル・アソート・システム)などの仕分けシステムをマルチに融合できる新ソリューション「t-Sort MAS(Multiple Assort System)」の提供を開始したと発表した。
DAS/GAS/SAS/HASなど従来型の仕分けシステムでは、1系統ごとに商品をトータルピッキングする必要があるため、ピッキングの回数が多く生産性向上に限度がある。
一方、t-Sortは機体上部の荷台に積載した荷物をシュートへ投下する仕組みのため、精密機器や化粧品などのワレモノ、食品など綺麗に出荷箱に敷き詰める商品の仕分けには不向きだった。
新ソリューション「t-Sort MAS」では、作業者が複数系統分の仕分けシステムの商品をまとめてトータルピックした後、t-Sortが該当の仕分けシステム前まで商品を搬送し、最後は人の手で仕分けシステムの各間口へと格納する。
これにより、2つのシステムをそれぞれ単独で運用する際に生じていた課題を解決することができる。
また、仕分けシステム前に配置する人数を変化させることで処理能力を調整可能なため、繁閑の差が激しい仕分け現場にも対応することができる。
なお、「t-Sort MAS」の実機は、同社のR&D/デモスペース「cube」(千葉県松戸市) で見学できる。