近鉄エクスプレスは5月2日、2024年にベネルクス法人のKintetsu World Express(Benelux)(KWEベネルクス)が、航空貨物物量拡大に向けて、自社運営による航空貨物ターミナルをオランダに新設すると発表した。
現在、KWEベネルクスのアムステルダム支店では、スキポール国際空港から10km離れた場所で第1倉庫(倉庫面積1万811m2)と第2倉庫(同4423m2)を稼働している。
新たな航空貨物ターミナルの開業に合わせて、第1倉庫にロジスティクス業務を集約し、オペレーション全体の効率化、最適化を図るとともに、航空貨物サービスの強化と品質向上を実現する。
新ターミナルの所在地はスキポール国際空港貨物地区にあり、航空会社の貨物施設にも近く、利便性の高い地域。
新ターミナルでは、航空混載貨物のULD(Unit Load Device)ビルドアップ・ブレイクダウンを開始し、幅広い貨物を取り扱い、また、GDP認証の温調機能施設を設置し、高度な温度管理が必要な医療・医薬品にも対応するほか、顧客の貨物のセキュリティを確保するため、TAPA認証の取得に取り組む。
新しい倉庫施設では、建築に木材、XCarbスチールを利用、屋根にはソーラーパネルを設置するなど、サステナビリティとエネルギー効率に配慮し、完成時には、BREEAM認証のエクセレント評価を取得する予定。
自社ターミナルでの貨物取扱いに開始により、航空輸出入事業の拡大、欧州でのプレゼンス向上、欧州とアジア・米州間の取扱物量の増加を目指す。
■航空貨物ターミナルの概要
所在地:Folkstonweg 65 1118LN Schiphol-Rijk
賃貸人:WDP Development NL N.V.
面積:1万8270m2(事務所735m2、倉庫9175m2)
開業予定:2024年12月
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