SBS東芝ロジスティクスは5月15日、16日の両日、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が主催する「全日本物流改善事例大会 2024」において、物流センターの現場改善などを対象として、同社大分ロジセンター並びに物流改革推進部企画グループの改善事例を発表した。
<左の写真が大分ロジセンター 大分運輸の塩手 規子氏(右)、右の写真が物流改革推進部企画グループの荒俣 晋作氏(右)>
大会では、全国の物流現場改善事例の中から選考された40の優秀事例を2日間にわたり発表した。2018年から7回連続の発表となる同社からは、前年8月に開催した社内改善発表会で最優秀賞を受賞した改善事例、及び安全対策の取組み事例を発表した。
大分ロジセンターは「ムリ・ムダ・ムラ取り改善による作業者の負荷軽減~ストレスのない作業を目指して~」と題して取組みを発表した。このセンターでは、作業者が日頃ストレスを抱えて作業しているとの声を受け、ビデオチェックにて詳細に分析を試みた。その結果、作業中の見る・探す・考える・待つ・屈むといった行動からストレスが生じていることを発見。これらのムリ・ムダ・ムラを取り除くことで、ストレスの低減に加えて作業時間短縮と品質向上を実現した。
物流改革推進部企画グループは「画像を用いたロジ現場のカイゼン~合理的安全対策の確立~」と題し、習熟度の異なる現場作業者の安全品質の維持・向上に向けて安全支援AIシステムを開発した。このシステムでは、現場の作業状態の画像をデジタル化し、AIが作業者の不安全行為を検知・判断することで、事故の抑止や安全品質への意識向上を図る。さらに、このシステムを保管・梱包効率や半導体検品へと技術転用する取組みも併せて発表した。