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国交省/海上輸送へのモーダルシフトで革新的取り組みを表彰

2024年05月23日/3PL・物流企業

国土交通省は5月23日、「令和5年度海運モーダルシフト大賞」を選定し、優良事業22件46社に対し海事局長表彰を実施し、そのうち特に革新的な取組等を行った1件3社に対し、海運モーダルシフト大賞を授与すると発表した。

この賞は、CO2削減の取り組みに加え、物流業界における2024年問題への対応など、海上輸送へのモーダルシフトが果たす社会的役割は年々大きくなっている。海上輸送へモーダルシフトし、環境負荷の低減に特に貢献したと認められる優良事業の荷主及び物流事業者をエコシップ・モーダルシフト事業実行委員会が選定し、海上輸送モーダルシフトを促進しているもの。

優良事業者に選定された22件46社(荷主23社、物流事業者23社)は、総貨物量(トンキロベース)の50%以上について海上輸送を利用した者。また、海上輸送を利用してCO2排出量を陸上輸送の場合と比べて15%以上削減した者が選定されている。

<海運モーダルシフト大賞 取り組み概要>
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また、革新的な取り組みとして「海運モーダルシフト大賞」に選定されたのは、1件3社(荷主2社「ダイキン工業、下関三井化学」、物流事業者1社「活材ケミカル」。

大賞となった主な取組ポイントは、ダイキン工業(荷主)、下関三井化学(荷主)及び活材ケミカル(物流事業者)が連携し、これまで廃棄していたフッ素系産業廃棄物をリサイクル化、再利用する「海運による静脈物流」を実現。そして、再資源化した再生蛍石を海上輸送するための専用大型コンテナを開発し、大ロット化による輸送頻度の削減や作業性の向上による効率化等の「コンテナ物流」の体制を構築した。さらに、海上輸送と想定される陸上輸送との比較で、CO2排出量69.2%を削減するとともに、輸送距離の大部分を海上輸送とすることにより、トラック運転手の労働時間を削減したもの。

なお、表彰式は5月30日11時より、千代田区平河町の海運クラブ ホールで行われる。

■令和5年度  エコシップ・モーダルシフト事業優良事業者
海事局長表彰受賞者一覧
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001744267.pdf

■エコシップ・モーダルシフト推進事業の概要
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001744268.pdf

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