日本通運は6月4日、中部空港(愛知県)へ夕方に搬入された貨物を同日深夜の直行便で米国オハイオ州へ運ぶ、ハイスピード航空輸送サービスを販売開始した。
<NXアメリカ・コロンバス支店の外観>
新サービスは、「NX-FORWARDING~AIR~Ohio Midnight Express」。
これまでオハイオ州向けの貨物はシカゴ・オヘア空港を経由し配送していたが、よりオハイオ州に近いシンシナシティ空港を活用する。
中部空港へ夕方に搬入された貨物を、同日深夜便のシンシナティ向け直行便に搭載。
シンシナティ空港到着後は、NXアメリカ・コロンバス支店(オハイオ州)が迅速に貨物を引き取る。
<従来との比較>
NXグループは中部空港内に国際貨物を扱う作業拠点を持ち、コロンバスにも自社施設がある。
コロンバス支店から配達先への輸送にオプションで緊急配達サービスを組み合わせることで、同日中の配達が実現した。
発着双方のオペレーションをNXグループ内で行うため、従来と比べリードタイム短縮になる。ウエストバージニア州など近隣地域への配送手配もできる。
オハイオ州は全米でも有数の工業地帯で、自動車関連産業をはじめさまざまな企業が進出している。自動車関連産業が盛んな中部地区の顧客の間で、緊急のオハイオ州向け貨物輸送の需要が増していた。