飯野海運は6月6日、Borealis AG社（オーストリア）と2027年1～3月竣工予定の大型LPG船の長期定期用船契約を締結したと公表した。
＜イメージ。2023年運航Borealis社向け初のVLGC＞
この大型船は、Borealis社がフィンランド・ポルヴォーで運営している石油化学プラント向けの原料輸送を担う。
耐氷性能をもつ世界で唯一のVLGCとして、プラントの安定運営に貢献が期待されている。
飯野海運にとって3隻目、Borealis社向けとしては2隻目のLPG二元燃料主機搭載VLGCで、輸送貨物1トンあたりの燃料消費量を削減するだけでなく、燃料としてのLPGは従来の重油に比べ、二酸化炭素（CO2）、粒子状物質（PM）、硫黄酸化物（SOx）、窒素酸化物（NOx）の排出量を削減することができる。
■船概要
全長：229.90m
全幅：36.60m
貨物タンク容量：9万3000m3
竣工予定：2027年1～3月
