川崎重工業は9月8日、アンモニア燃料主機及びアンモニア燃料供給装置のサプライヤーである三井E&Sと共同で、液化アンモニアを舶用燃料として使用可能なLPG・アンモニア運搬船の基本設計承認(AiP)を日本海事協会(ClassNK)より取得したと発表した。
アンモニア燃料は、国際海事機関(IMO)による船舶からの各種排出ガス規制強化が進むなか、燃焼時にCO2を排出しないクリーンな燃料として注目されている。
本船はアンモニア燃料供給設備に関して有識者を集めたリスクアセスメント(HAZID)による安全性の評価や必要な対策を施しており、設計の安全性がClassNKの基準に適合していると認められ、AiPを取得した。
アンモニア燃料推進LPG・アンモニア運搬船は、貨物として貨物として搭載する液化アンモニアの一部を燃料として使用するため専用の燃料タンクの設置が不要。
また 燃料供給装置のメンテナンス等でアンモニアガスを大気放出する場合、無害化して放出することできるなどの特長がある。