郵船ロジスティクスのベネルクス法人Yusen Logistics (Benelux) B.V. (YLBX)は7月1日、ベルギー・ジャンブルーで医薬品倉庫の稼働を開始した。
欧州におけるヘルスケア物流の需要に応えるため開設した新倉庫は、延床面積3万8000m2超。医薬品専用のロジスティクスセンターとしてベルギー・ワロン地域最大級の面積を誇る。
このうち約7000m2が冷蔵エリア、約700m2が冷凍エリアとなっており、最大4万2000パレットが保管可能。これにより同社グループの欧州での医薬品倉庫のスペースは11万m2を超え、欧州のヘルスケア物流サービスをさらに強化していく方針。
設備面では自律走行搬送ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)、自動仕分けシステムなどを導入し、効率的な保管と省人化を実現した。
またGDP認証を取得しており、今後ソーラーパネルや高性能な発電システムを設置することで100%再生可能エネルギーのみで稼働するロジスティクスセンターとなり、BREEAM認証の「Excellent」評価を取得する計画だ。
6月24日には、在ベルギー日本国大使館の三上正裕特命全権大使、ウィリー・ボルスュ ワロン地域政府副首相らが出席し、新倉庫開設を記念しオープニングセレモニーを開催した。
欧州での医薬品輸送ハブでもあるベルギーで新たに医薬品倉庫を稼働することで、同社グループは最先端の医療・医薬品物流をリードし、顧客ニーズに応える高付加価値サービスの提供を目指したいとしている。
■施設概要
名称:Yusen Logistics Distribution Centre
所在地 :Rue Camille Hubert, Créalys Park Gembloux (Les Isnes) – Belgium
倉庫面積:3万8800m2
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