ゼロスペックは8月2日、自動発注配送管理システム「GoNOW」がトヨタモビリティパーツ北海道統括支社の北海道全域でのエンジンオイル配送に導入したと発表した。
<エンジンオイルの貯蔵タンクにキャップ兼センサーを設置。残量を自動計測しクラウドに送信>
自動発注配送管理システム「GoNOW」は、タンクに設置したIoTデバイスによりエンジンオイルの量を自動計測し、システム上で可視化、一定量まで減ってから配送する仕組みをつくることで、配送の最適化を実現する。
このシステムは、トヨタモビリティパーツ北海道統括支社のエンジンオイル配送において実証実験が行われ、総給油量が1.2倍となる実績が出たことから、北海道全域のエンジンオイル配送に拡大される運びとなったもの。
「GoNOW」は、エンジンオイル配送の配送プロセス・ルートの構築時に使用され、ドライバーが効率的な配送を行えることを目指している。IoTの活用は省人化や自動化をはじめとし、労働生産性の向上に寄与。また、配送業務の効率化は配送車両の燃料使用量を抑えてCO2を削減し、環境に配慮したサービス提供を実現する。
なお、従来のエンジンオイル配送は定期的な巡回により行われていたが、配送時にはオイルの残量に余裕があるケースも多く、1配送あたりの給油量と配送コストが課題となっていた。一方、エンジンオイルの残量を把握するにはタンクを直接確認するしか方法がなく、適切な配送タイミングの見極めや最適な配送計画を組むことが非常に困難だった。