大和ハウス工業は9月2日、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応する物流施設「DPL久喜宮代II」（埼玉県南埼玉郡宮代町）を着工する。
2027年度に稼働開始予定で、ネットスーパー「GreenBeans」を運営するイオンネクストが1棟全体を利用する。
＜「DPL久喜宮代II」外観パース＞
「DPL久喜宮代II」は地上3階建て、延床面積は5万8517.98m2で、常温・冷蔵・冷凍の設備を導入する。
ロボットやマテハン機器を設置できるよう、床の耐荷重性や強度を高めるフラットスラブ構造を採用し、設備に合わせて柱スパンや天井高を大きく確保することで、施設全体の機械化・自動化に対応できる。
施設内の空気を除湿循環させる空調システムを導入することで適切な温湿度を均一に保ち、庫内の結露発生を抑制。BCP対策として約2日分の非常用自家発電設備も設ける。
＜位置図＞
立地としては、2022年11月に竣工した大型マルチテナント型物流施設「DPL久喜宮代I」に近接する。
東北自動車道「久喜IC」から約5km（車で約10分）、圏央道「幸手IC」から約8km（車で約15分）の距離に位置し、複数の幹線道路に近く首都圏はじめ東北や信越方面などへのアクセスがよい。東京都心部にも約50km（車で約60分）と交通利便性の高い好立地だ。
また、JR東北本線・東武伊勢崎線の久喜駅から約1.7kmと、施設内で働く従業員の通勤にも便利。従業員や配送用の車両のために、約800台収容できる駐車場や洗車場も設置する。
なお、「DPL久喜宮代II」は、イオンネクストが顧客フルフィルメントセンター「久喜宮代 CFC」として1棟全体を利用する。英国 Ocado Solutions社が開発したロボットや AIなどの先進テクノロジーを活用することで、高効率な物流オペレーションを実現し、同社最大の配送量を誇る施設になる予定という。
■施設概要
名称：DPL久喜宮代II（BTS型物流施設）
所在地：埼玉県南埼玉郡宮代町和戸横町2-1、2
交 通：東北自動車道「久喜IC」から約5km（車で約10分）、圏央道「幸手IC」から約8km（車で約15分）
敷地面積：8万7051.06m2（2万6332.94坪）
建築面積：3万6824.42m2（1万1139.38坪）
延床面積：5万8517.98m2（1万7701.68坪）※事務所棟など除く
賃貸面積：5万7366.90m2（1万7353.48坪）
構造・規模：鉄骨造、耐震構造・地上3階建て
事業主：久喜開発第2特定目的会社（大和ハウス工業100％出資）
設計・施工：大和ハウス工業
着工日：2024年9月2日
竣工日：2026年5月29日（予定）
稼働開始日：2027年度（予定）
