日本通運は9月2日、CBcloudのプラットフォームを活用した軽貨物チャーター配送サービス「NX クイックチャーター(商標登録出願中)」の実証実験を開始すると発表した。
実証実験では、全国で5万人以上の軽貨物配送ドライバーが直接登録する CBcloud社の配送サービスプラットフォーム「ピックゴー」のシステムを活用し、日本通運向けに進化させることで、日本通運の顧客が24時間/365日ウェブを通じて簡単かつ迅速に配送を委託することが可能になる。まずは、京都・滋賀エリアにて実証実験し、全国展開を目指す。
対象エリアは、日本通運の京都・滋賀エリアの32営業所。スキームは、CBcloud の配送プラットフォーム「ピックゴー」を日本通運の顧客向けにカスタマイズし、「NX クイックチャーター」として顧客にサービスを提供。日本通運の顧客は「NX クイックチャーター」のシステム上で、見積・発注・運行管理までを一括して管理することが可能だ。
実証実験の意義とメリットでは、CBcloudに直接登録する全国5万人以上の配送ドライバーの配送リソースを直接活用可能。ウェブベースのシステムを活用することで、24時間365日どこからでも発注が可能となり、急な配送依頼にもスムーズかつ迅速に対応可能。ウェブベースのシステムで一元管理することで、発注側の管理の手間を大幅に削減可能となる。
実証実験の背景には、配送現場では属人的な業務や、アナログな作業も多く、発注や運行管理に関する事務作業が大きな負担となっている他、営業時間外の緊急対応や即日配送ニーズに柔軟に対応しきれないという課題を抱えていた。
また、2024年問題への対応として、NXグループは更なる効率化・省力化・生産性向上に向けてDX化の推進に取り組んでいる。この度、CBcloud 社と協業しCBcloud 社が持つ配送サービスプラットフォームを活用することで、多様化する顧客の配送ニーズに安定的且つ柔軟に対応しつつ、配送現場の生産性を高めていくことを目指す、としている。