デンソーは9月9日、愛知県西尾市にある善明製作所の敷地を拡張し、新たな工場を建設すると発表した。
2025年度上期に着工し、2027年1月に竣工、2028年度上期から生産を開始する予定で、工場建屋の総投資額は約690億円を計画している。
新工場は、デンソーの次世代工場のコンセプトを、工場の構想段階から織り込んだ初めての工場となる。日本の労働力人口の減少や気候変動が激化する中でも、魅力ある製品を安定的に供給し続けるためには、生産性の向上や環境への配慮といった社会課題の解決が不可欠。
そこで、デジタルインフラと自動化技術の導入により無人稼働を実現し、工場で働く一人ひとりが人にしかできない創造性の高い仕事に従事する働き方を提案していく。さらに、太陽光パネルによる自家発電や水素などを活用し、環境にやさしいカーボンニュートラルな工場を目指す。
■新工場の概要
所在地:愛知県西尾市善明町一本松100
敷地面積:約51万m2
工場面積:約5万6000m2
精算品目:電動化およびADAS制御用ECUの製造
竣工:2027年1月予定