包装資材メーカーの三景は11月21日、ベトナムで環境対応型包材の新たな生産拠点の稼働を11月11日から開始したと発表した。
日本企業の海外生産シフトと、SDGs・脱炭素の流れを背景に、現地での環境配慮包材の安定供給の実現を目指す。設計段階からの企画提案・試作・量産・物流までを一貫して支援し、東南アジア市場での包装資材の供給体制を強化していく。
近年、日本企業の多くが生産拠点を海外へ移す中、特に欧米諸国向けの環境対応包材の需要が急速に拡大している。
こうした動向を踏まえ、三景は東南アジアの中心地ベトナムに生産拠点を設け「日本品質×現地生産」による供給体制を整えることで、企業の環境対応を支援するとしている。
なお、同社はベトナム拠点を「環境包材のマザー工場」と位置づけ、次の3点を重点に取り組む。「1.加工技術の高度化」では、再生原料やバイオマス素材など、環境配慮素材の特性を最大限に活かした安定加工技術の確立を目指す。「2.生産能力の拡充」では、試作から量産までスピーディに対応し、域内需要の増加に柔軟に応える体制の構築を図る。
そして、「3.物流効率の最適化」では、東南アジア域内では最適な原材料仕入・ベトナム生産・域内供給、日本向けでは本社・三重県工場と補完しながら短納期化とコスト低減の実現を目指す。
■ベトナム新工場概要
現地法人名:Sankei Manufacturing Vietnam Co., Ltd
所在地:Factory No. 22, Lot CN5, Minh Duc Industrial Park, Duong Hao Ward, Hung Yen Province, Vietnam
主な製造製品:日系電子機器メーカー向けの不織布包材
本格稼働年月:2026年1月
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