AIST Solutions(AISol)は10月11日、ロボット開発を行うTriOrb(トライオーブ)に出資したと発表した。
トライオーブは、車輪の代わりに球体を使用した全方向移動機構「TriOrb BASE」を開発。360度全方向への瞬時かつなめらかな駆動、高精度な位置制御、段差の乗り越え性能といった走破性、300kg以上の積載性などが実現している。
「TriOrb BASE」の活用により、外乱走破、位置決め精度、耐荷重などの課題を解決でき、これまでロボットの導入をあきらめていた既存のAGV、AMRが使用不可能であった荒れた床面、狭い通路などが存在する製造現場においても導入が期待される。
産業技術総合研究所(産総研)とAISolからなる産総研グループは、TriOrb社が掲げる「人とロボットの協調によるフレキシブルな生産システムの実現」というビジョンが、グループの社会課題解決・産業力強化のミッションと深く合致していると考えている。
産総研の研究者でもある石田氏がCEOをつとめるTriOrb社を、当グループは、国内最大級の公的研究機関である産総研の技術力と、AISolの広範な産業界ネットワークを最大限に活かし、他の投資家の皆様と協力しながら、引き続き強力に支援していくという。