CBREは10月16日、アセットマネジメント部門が主体となり設立した特定目的会社を通じて、北海道千歳市内に大型マルチテナント型物流施設を開発することを発表した。
＜プロジェクトのストラクチャー図＞
プロジェクトは、CBRE（札幌支店）が、千歳市が分譲する千歳流通業務団地内の土地の取得に向けて千歳市役所と商談を始めたことからスタート。CBREでは、マーケットの調査・分析結果に基づき、企画設計および設計施工を担うパートナー選定を行い、この土地の不動産価値を最大化するプランを策定した。
プランに基づき、CBREにおいて、投資用不動産を運用する部門であるアセットマネジメント（AM）部門が主導し、物流施設の開発を進める事業スキームを構築し、複数投資家が出資する千歳ヤマセミ特定目的会社（SPC）を通じて用地を取得した。複数投資家を募ることで、リスク分散を図るとともに、千歳市への投資機会を提供している。施設の開発フェーズにおいては、プロジェクトマネジメント部門が、設計・施工の建設プロセスを支援し、施設竣工後の管理をプロパティマネジメント部門、リーシングをインダストリアル＆ロジスティクス部門が担う。
物流施設は、新千歳空港へ約 5.4km、千歳駅へ約3.3㎞と交通アクセスに優れた好立地に位置しているため、半導体関連の物流需要の取り込みを目指す。
CBREでは、このSPC組成で得た知見と経験を活かし、地域社会の発展と活性化を目指して、魅力的かつ戦略的な不動産取引の機会を創出し、開発事業の推進をサポートしていくとしている。
■プロジェクト概要
名称：北海道千歳市物流施設開発事業プロジェクト
事業会社：千歳ヤマセミ特定目的会社（SPC）
出資者：NAMIJU、清水総合開発、他
融資：北洋銀行
事業地：千歳市流通2丁目3-5、3-6
土地面積：1万4238.57m2
アクセス：新千歳空港へ約 5.4km、千歳駅へ約3.3 ㎞
施設：大型マルチテナント型物流施設
着工日：2025年3月（予定）
竣工日：2026年10月（予定）
規模（面積）：延べ2万4500m2
構造：2026年10月（予定）
設計施工：萩原建設工業
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