西武・プリンスホテルズワールドワイド(西武・プリンスホテルズ)と、オリックス・ホテルマネジメントは、2024年11月1日より、京都・滋賀エリアで展開するホテルなどの運営施設にて「共同配送」を開始すると発表した。
「共同配送システム」は、ホテルが食品を仕入れる際、各取引先から各ホテルに直接納品するのではなく、取引先が西武・プリンスホテルズの指定した倉庫に納品、その倉庫から各ホテルが必要な食品のみをまとめて配送するシステム。
これにより、各取引先は各ホテルへの個別配送が不要となり、ホテルも各取引先との個別対応が不要になるため、双方の業務効率向上につながるという。また、ホテルへの納品車両の削減により、トラックドライバーの手配を最小限にでき、物流の「2024年問題」におけるドライバー不足の解消や、CO2排出量削減、ホテル近隣の交通渋滞緩和にもつながる。
<京都・滋賀エリアで共同配送を実施する施設(赤枠は今回開始となるもの)>
西武・プリンスホテルズは2016年10月より、自社の都内8ホテルにて「共同配送」を順次開始。2022年10月には箱根・湘南エリア、2024年4月には京都・滋賀エリアで開始するなど、徐々に自社内で実施エリアを拡大してきている。
オリックス・ホテルマネジメントとの協働は、西武・プリンスホテルズが他社ホテルと取り組む初の「共同配送」として、2024年7月1日より箱根エリアにて開始。今回の「共同配送」は、実施エリアを京都・滋賀エリアに拡大する形だ。
両社の「共同配送」の協働により、物流の「2024年問題」などの社会的課題に取り組むと同時に、地域連携を強化し、観光業の持続的成長への貢献を目指すという。
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