ロジスティードは11月18日、核融合実験炉ITERプロジェクトにおいて超伝導トロイダル磁場コイル(TF コイル)の輸送を完遂し、プロジェクトに貢献したとして、ITER機構長よりITER Award受賞記念盾、量子科学技術研究開発機構(以下、QST)より感謝状を授与されたと発表した。
ITERプロジェクトは、人類初の核融合実験炉(ITER)を実現しようとする国際プロジェクトで、フランス南部にサイト建設が進められている。核融合は、原子核同士を融合させることにより生み出される膨大なエネルギーを発電に利用することが期待されており、発電の過程でCO2を排出せず、高レベル放射線廃棄物もほとんど出ないため、クリーンな新エネルギーとして世界の注目を集めている。核融合発電を実現するための主要機器であるTFコイルは、日本とイタリアでそれぞれ製造され、QSTが調達を担当した9基の輸送をロジスティードが行った。
ロジスティードはQST及びプロジェクトの輸送を包括受注するフランスの物流会社DAHERと、2019年3月に日本-フランス間の輸送に関わる契約を締結しており、工場引き取りから輸出通関、海上輸送までを同社が、フランス到着後の輸入通関と現地輸送をDAHERがそれぞれ担当し、両社の協力によりITERサイト納品までの一貫輸送を完遂した。
なお、ロジスティードグループは、1950年の創業時より電力プラント、産業機械、鉄道車両などの重量品の輸送や据付に携わってきた。長年にわたり蓄積したエンジニアリング力とノウハウで、特殊機材を駆使し、安全で高品質な重量品輸送サービスを国内外で提供している。
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