商船三井は11月20日、グループ会社の商船三井さんふらわあが所有し、運航する大型フェリーでの海難事故を想定した緊急対応訓練を実施した。
訓練では想定される事故シナリオに基づき、同社とグループ会社との緊急時の連携を確認。商船三井 橋本社長や、商船三井さんふらわあ 牛奥社長をはじめとする関係役職員が両社から参加し、フェリー事故における旅客の安全確保を最優先とした対応や支援について、複数のテーマに基づいて討議を行い、理解を深めた。
また、海上保安庁をはじめ社外関係者を招き、事例紹介や訓練に対する講評を得たという。
事故想定は、商船三井さんふらわあが所有し運航するフェリーが、志布志港(鹿児島県)へ向けて航行中に津波に遭遇、自力航行不能となり都井岬(宮崎県)沖の浅瀬に乗り揚げる。船内に浸水が生じ乗員全員の退避が必要な状況、というもの。
同社は今後も、訓練を通じて培った緊急対応のノウハウを蓄積すると共に、商船三井グループ全体の安全意識を高め、「世界最高水準の安全運航」を追求していくとしている。
商船三井/グループ各社のべ1000人が15か国で社会貢献活動