ギオンとアサヒロジスティクスは10月23日、関東近郊・食品物流に強みをもつ総合物流企業の2社であるギオンとアサヒロジスティクスが合同勉強会「他流試合」を開催した。
勉強会には両社の中堅社員約40名が参加し、次世代リーダーの育成や業界全体が抱える人材確保・定着の課題に対する議論を活発に行った。
＜グループディスカッションの様子＞
＜グループごとの内容発表＞
開催概要の内、ディスカッションでは、「物流業界で本格化している人手不足に対して、どのように人材を確保・定着させるか。また、働きやすい環境をどうするか」をテーマに各社3-4名ずつで構成された5つのグループで議論。その発表内容をカテゴリーごとにまとめて紹介した。
「人材の確保」では、まず採用活動の充実を挙げ、「SNSを活用し、情報発信を強化する」「攻めの採用活動を行い、現場も積極的に参加する」「紹介制度を導入し、従業員のネットワークを活かす」「募集条件の間口を広げる（女性、高齢者、外国人を含める）」としている。
また、他業種からの採用促進として、同業内での人材移動だけでなく、他業種からの人材も取り込めるよう視点を変えることも発表された。
「人材の定着」については、賃金・評価制度の見直しとして、「地場の人気スーパーよりも高い賃金を設定し、離職率を予防する」「残業が『えらい』ではなく、時間内に仕事を終わらせたことを評価する方向にシフトする」、また、「業務のマニュアル化」を進め、幅広い人材が対応できるようにすることも発表された。
そのほか、「働きやすい環境の整備」では、ワークライフバランスの向上、職場環境の改善、「多様性の受入」では、ダイバーシティ推進、「福利厚生の充実」では、選べる働き方が発表内容に加わった。
■「他流試合」のタイムスケジュール
13:00-13:10 イントロダクション
13:10-13:40 各社 代表者による会社紹介 15 分/1 社
13:40-15:30 グループ内で自己紹介・グループディスカッション
15:30-16:30 各グループの発表
16:30-17:00 まとめ
17:00-19:00 懇親会
