セイノーホールディングスとT2が計画している関東・関西間高速道路の一部区間で実施する自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験に福山通運が参加すると3社連名で発表した。
<左より セイノーホールディングス 河合秀治執行役員、福山通運 熊野弘幸副社長、T2 森本成城CEO>
実証実験は、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送実現に向け、運送業界における大きな拡がりとなるとしている。
今回福山通運がこの実証に参加することにより、自動運転トラックを活用した幹線輸送の実現が大きく前進することとなる。持続可能な物流を実現したいという3社の想いにより、より多くの条件下の公道で、事業化に向けた知見の獲得や改善点の洗い出しを加速する。また、福山通運とセイノーHDは、「自動運転トラック輸送実現会議~L4 Truck Operation Conference~」に参加している。
なお、福山通運は持続可能な物流の実現に向け、陸送を長距離フェリーや鉄道に置き換えるモーダルシフトの推進、輸送生産性を向上させるための新技術の導入の検討等、様々な課題に対し施策を講じており、Value Chain Innovation Fundへの参画を機に、同ファンドのアンカーLPであるセイノーHDと同様に、自動運転トラックの技術・事業開発を行うT2と共に本実証に取り組むこととなった。本実証を通して、運送オペレーションノウハウと自動運転技術を掛け合わせた新たな運送モデルを創造し、2027年にはレベル4自動運転トラックを活用した幹線輸送の実現を目指している。
■実証の概要
期間:2025年1月~2025年6月
場所:関東~関西
東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸道、名神高速道路、新名神高速道路および京滋バイパスを走行予定。
各社の役割
福山通運とセイノーHD:荷主企業として自動運転トラックの輸送オペレーシ ョンを検討・評価
T2:自動運転トラックの輸送オペレーション構築検討と現場オペレーションの実行
実証内容:トラックレベル4自動運転に向けた高速道路上での自動運転
貨物を積載した幹線輸送における自動運転の路線検証
福山通運/スタートアップ投資の「Value Chain Innovation Fund」に参画