長瀬産業が提供する「化学品AI共同物流マッチングサービス」が、サービス提供開始以来初となる共同物流の社会実装を12月に実現した。
物流会社(A社)と化学品メーカー(B社)が同一のトラック(10t・ウィング車)を活用し、富山県・大阪府・石川県を発着点とする輸送ルートで化学品を輸送した。
共同物流により、従来、荷下ろし後にトラックの帰り荷が少ない状態で着地点へと戻るところ、復路のトラックに他社の荷物を積載することで、積載率の向上を実現した。サステナブルな物流網の構築を通じ、遵法かつ安全な化学品輸送ノウハウを有するドライバーの労働負荷軽減・効率化やコスト削減、GHG排出量削減が期待される。
長瀬産業は、化学業界における持続可能な企業活動を、物流の面からも支援することを目指している。「化学品AI共同物流マッチングサービス」は約70社のユーザー登録があり、長瀬産業が化学品を取り扱う国内企業を主な対象として提供・運用を行っている。今後もユーザーとのコミュニケーションを通じ、サービスやサポートの充実化に加え、「オフラインコミュニティ」の機会提供により化学業界での物流課題解決のソリューション提案に取り組んでいくとしている。
なお、長瀬産業は、このサービスのユーザーおよびこれから導入を検討する企業を対象に、物流市場の最新動向や共同物流の現状・今後の方向性について、業界の専門家による講演やユーザー企業同士のコミュニケーションの場となるオフラインイベント「物流オフラインコミュニティ」を定期開催している。第3回目は、12月12日にナガセグローバル人財開発センター(東京都渋谷区)で開催し、88社117名が参加した。 イベントでは、初の共同物流を実現したユーザーをゲストとして招き、パネルディスカッションを実施するなど、物流課題を抱える企業へのヒントとなる情報の提供や、フリーディスカッション・懇親会による新たな企業同士のコミュニケーションの機会となった。
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