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新スマート物流/岩手県岩泉町でドローンを組み込んだ共同配送実施

2025年01月14日/IT・機器

PR記事

岩手県と、岩泉町、エアロネクスト、NEXT DELIVERY、セイノーホールディングス、岩泉ホールディングス、岩泉自動車運輸は1月9日、岩泉町で令和6年度岩手県岩泉町における地域課題の解決に貢献する新スマート物流の体制構築に向けた実証実験を実施し公開した。

<参加組織のロゴ>
20250114smartl1 - 新スマート物流/岩手県岩泉町でドローンを組み込んだ共同配送実施

<左からセイノーHD事業推進部ラストワンマイル推進チーム新スマート物流推進プロジェクトの和田悟課長、岩泉ホールディングスの佐々木康幸常務取締役 、岩泉町役場政策推進課の佐々木真課長、岩手県科学・情報政策室の小笠原徳室長、エアロネクスト代表取締役CEO/NEXT DELIVERY田路圭輔代表取締役、岩泉自動車運輸の八重樫義一郎 代表取締役 >
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<物流専用ドローン“AirTruck”に岩泉ヨーグルトや日本酒を入れた専用箱を搭載 (旧安家小学校)>
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<荷物を置き配して飛び去る物流専用ドローン”AirTruck” (松ケ沢公民館)>
20250114smartl4 - 新スマート物流/岩手県岩泉町でドローンを組み込んだ共同配送実施

具体的には、NEXT DELIVERYと 岩泉町に本社を構える岩泉ホールディングス、岩泉自動車運輸が連携して、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流”SkyHub“の社会実装の検討に向けて行われたもの。

岩泉町は総人口 8013人(2024年1月末現在)、面積は99.23haと本州一の広さの町であり、狭隘な山間地に基幹地区(1956年6町村合併前の旧村中心部)と小規模集落が点在しており、食料品アクセス困難人口の割合(2015年時点)が県内で唯一 40%を超えており、全国的に見ても非常に高い水準(全国平均 24.6%)となっている。

町の中心部である岩泉地区から主な基幹地区のうち、安家地区(人口412人、235世帯)までは急勾配が続き、車で40分(21.5km)、有芸地区(人口155人、89世帯)までは狭隘な道を車で35分(18.4km)かかるなど、買い物等の日常サービスの利用に不便が生じていることが課題となっている。

このような背景を受け、共同配送や買い物弱者対策による日常生活の利便性の確保、岩手県産業の生産性向上等に資する陸送×空送のハイブリッド輸送を検討し、持続可能な活力ある地域の実現を目指し、地域住民の理解度向上に資する実証実験を実施するもの。

実施内容は、ドローンや共同配送管理システムなどのデジタル技術を活用した買い物弱者対策による日常生活の利便性の確保、岩手県産業の生産性向上等に資する取組を検討するとともに、社会実装モデルの体制構築に向けた実証実験を行い、買い物に関する課題と災害時の物資輸送に関する課題の解決に繋がるドローン配送の社会実装に向けた検証を行った。

旧安家小学校まで届けられた岩泉ホールディングスの「岩泉ヨーグルト」と岩泉自動車運輸の宅配荷物(実証実験用)を混載して NEXTDELIVERYの運航するエアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckに搭載し、松ケ沢公民館まで片道約4.2㎞を約10分でドローン配送した。

残りの荷物は陸送で配送場所まで届けた。 ドローン配送で岩泉ヨーグルトや日本酒を受け取った中山さんは、「2016年の台風10号の時には半月ほど市街地と行き来ができないときがあった。こういうサービスがあると助かると思う」とコメントしている。

今後も地域住民への理解促進及び地域課題の解決へ向けドローンをはじめとする次世代高度技術を活用しドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流”SkyHub“の社会実装に向けた検討を進めていくとしている。

エアロネクストほか/長野県木曽郡で災害時想定のドローン配送

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