パナソニックコネクト(パナコネ)は1月15日、倉庫実行管理システム「ZetesMedea(ゼテスメディア)」と、データコラボレーションプラットフォーム「ZetesZeus(ゼテスゼウス)」の国内提供を開始すると発表した。
<倉庫実行管理システム「ZetesMedea」のデモンストレーション>
<パナコネ 現場ソリューションカンパニー 現場サプライチェーン本部 SCM事業センター 小笠原隆志 ダイレクター>
今回のシステムは、パナコネの100%子会社であるZetes(ゼテス)によるもの。いずれも2025年2月より提供を開始する。
小笠原隆志 ダイレクターは今回のシステムについて、「2024年の5月の法改正を経て、効率化の需要が上がってきている。物流事業者の供給不足になる2030年が勝負所だ」と語る。
「ゼテスメディア」は、庫内作業のデジタル化や省力化を実現する倉庫実行管理システム(WES)で、紙や目視などのアナログ管理業務をデジタル化するシステムだ。
既存の経営管理システム(ERP)や倉庫管理システム(WMS)などの管理システムの枠組みを活かしたまま導入できる点や、入荷から出荷までの工程のうち、部分的にも導入できる点が強みとなる。ライセンス費用は月額サブスクリプションでの課金体系のため、イニシャルコストを抑えて利用を開始できる。
「ゼテスゼウス」は、2018年より国内提供を開始した「ZetesChronos(ゼテス クロノス)」の配送実績データと連携し、配送業務の改善に貢献するデータコラボレーションプラットフォーム。
ドライバーの運行実態や作業実態の可視化を可能にすることで、配送先別の滞在時間や遅延率、トラブル履歴から、荷待ちや付帯作業の実態把握や傾向分析といった情報把握を実現、課題抽出や解決に活用できる。
メディア向け発表会では、実際にシステムを活用したデモンストレーションが実施。
「ゼテスメディア」を活用したピッキング作業では、スマートフォンをデバイスとして活用し、商品コードを読み取ることで照合する様子が実際に行われた。
目的地となる食品センターを設定してから商品コードを読み取ることで、大本のデータに状況がリアルタイムで伝わる仕組みだ。
進捗管理や積込巡回拠点数なども表示されるため、トラックドライバーはこのシステムに従い作業をすることで、誤ピッキングを回避して積込を行うことができる。
また、計画された巡回拠点から大きく離れた場所で停車した場合に出る注意や、「到着時に特定の相手へ連絡を入れる」といった作業指示も、システムを通じて行うことが可能なことも、実際に披露された。
パナソニックコネクト/公式エバンジェリストに新たに2名が就任