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NEDO/自動運転や物流ドローン普及へ 産業DXで実証実験

2025年01月15日/IT・機器

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は1月15日、「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業」のプロジェクトで、自動運転や物流ドローンに関わる実証実験を行うと発表した。

システムの相互連携が進まずDXが進んでいない物流などの分野で、企業や業種をまたいでデータ連携できるよう、デジタルライフラインの先行実装基盤の構築に取り組む。

「トラック運転手が足りない」「中山間地へ配送ができない」といった社会課題を解決しようとするもの。

自動運転トラックによる輸送効率向上や、ドローン物流の実現などを目指し、2024年度に94億円の予算を計上している。

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具体的には、新東名高速で自動運転車の走行を支援する情報システムを検証するほか、物流データ連携システムを活用することで共同輸送計画策定の様子や自動運転運行中の平常時と異常時のオペレーションを確認する実験を行う。

ドローンに関しては、浜松市の天竜川流域で河川点検や物資輸送に河川上空の航路をマルチユースする実験なども行う。

いずれも年度内(2~3月)に実施する予定。

<千田和也 NEDOデジタルプラットフォームチーム長>20250115nedo - NEDO/自動運転や物流ドローン普及へ 産業DXで実証実験

プロジェクトマネージャーを務めるNEDOの千田和也デジタルプラットフォームチーム長は、「自動運転やドローン活用による人流・物流クライシスへの対応は急務だが、現状では各社が個別に取り組んでおり、広範囲な普及にはコスト面も技術面もハードルが高い。事業者間で共通する部分を協調領域として、官民連携で整備することで、重複投資を省き共通コストを削減したい」と事業の狙いを説明する。

特に物流の領域では今後も人手不足が深刻化すると見て、自動運転に関しては、データ連携によって共同輸送を円滑にする仕組みや、走行車両に対して交通や気象の情報を一括送信する仕組みを生かしたいという。

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