京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と北海道大学は2月5日、中型自動配送ロボットの共同開発と走行試験が成功したと発表した。
ロボットは、雪上を走行する中速・中型のもので、準公道での走行試験に成功した。なお本走行試験は、国内初となる取り組みだ。
試験は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」で採択された、雪上走行御技術開発の一環として実施する。
KCCSは2021年より北海道石狩市を中心に無人自動配送ロボットの技術検証を行っており、現地での検証を行うにあたっては、こうした環境での走行が不可欠となることから、実験を開始した。
使用するのは、ミニカー(長さ2.5m以下×幅1.3m以下×高さ2.0m以下)に準じた大きさで、最高速度15km/hのロボットだ。
今回の実験により、降雪量約3cm/hの環境時と除雪路において10km~15km/hでの安定走行に成功。積雪による環境変化で自己位置推定が難しくなる問題も、側面積雪に対してもGPS等で補正することで正確な自己位置推定を実現できているという。
なお、走行試験は2月16日まで継続される。