京セラは8月28日、新たな生産拠点となる長崎諫早工場(長崎県諫早市)の建設開始にあたり、地鎮祭を執り行った。
国内外の既存工場での積極的な増産投資を進める一方で、既存工場のみでは、さらなる成長発展が困難であるとの判断から、2023年4月に長崎県ならびに諫早市と立地協定を締結し、用地1区画(約5万7000m2)を2023年12月に、残りの1区画(約9万m2)を2024年6月に取得した。
現在、エレクトロニクス業界では、スマートフォンなどの通信端末や半導体関連機器の小型化・高機能化、5Gや生成AIの普及に伴う基地局やデータセンターの増設、また、自動車のADAS(先進運転支援システム)やEV技術の高度化など、様々な分野において、今後も高い部品需要の伸びが見込まれている。
新工場では、これらの需要に対応するため、半導体製造装置に使用されるファインセラミック部品や半導体パッケージなど、順次生産を行っていく計画で、2026年度の拠点開設を目指す。
■ 新工場の概要
名称:京セラ 長崎諫早工場
所在地:長崎県諫早市小栗地区 南諫早産業団地内
投資金額:約680億円(2028年度までの計画)
敷地面積:約15万m2
主な建屋:第1工場(鉄骨6階建、建築面積:1万4959m2、延床面積:8万799m2)
建設計画:2024年9月着工、2026年度拠点開設、順次生産開始予定
製品品目:ファインセラミック部品、半導体パッケージなど
生産計画:250億円/年(2030年度以降)