横浜冷凍(ヨコレイ)は11月20日、タイ王国サムットプラカーン県アジア工業団地にて、「スワンナプーム物流センター(仮称)」の起工式を行った。
建設予定地のアジア工業団地スワンナプームは、スワンナプーム国際空港より東に28km、高速7号線にもアクセスが良く将来的に大手食品メーカー様の集積も期待される立地となっている。
グループでも最大規模の冷蔵倉庫となり、「タイ物流変革」として日本国内同様の高性能、省力化、省人化に特化した設備を導入予定だ。
完成後は既存センターとのネットワークを駆使しタイ国内の更なる低温物流会社として新たなスタートの礎となるという。
横浜冷凍の子会社であるタイヨコレイ株式会社は、1989年に冷蔵倉庫事業を目的としてバンコク市内に設立。1991年にサムットプラカーン県にサムロン物流センターを稼働し、翌年1992年にはチャチュンサオ県にバンパコン物流センターを稼働した。現在では、タイ国でトップクラスの低温物流会社として3拠点、7棟で収容能力約9万5600t(約7万2000パレット)を有する会社に成長している。
起工式にて、吉川俊雄会長は「完成後はヨコレイグループのネットワークを通して全世界を繋ぎ、タイ国内の更なるコールドチェーンを担う低温物流倉庫として、顧客の満足度をさらに高めていく」と述べた。
■施設概要
工期:2024年12月着工~2026年12月末(予定)
住所:タイ王国サムットプラカーン県アジア工業団地
構造・規模:低層階冷蔵庫棟:鉄筋コンクリート造2階建て(冷蔵庫1階部分のみ)
自動倉庫棟:鉄骨造軒高31.9m
事務所棟、他:鉄筋コンクリート造平屋建て
敷地面積:2万9309m2(8865.97坪)
建築面積:1万5338m2(4639.75坪)
延床面積:1万5405m2(4660.0坪)
収容能力:3万5676t
仕様:凍結室50t(25t×2室)、収容パレット1万7717PL
主な設備:高効率省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、自動ラック設備、移動棚・固定棚設備、太陽光発電設備、自動ラック設備停電対策(UPS無停電電源装置)、オフィス停電対策(UPS無停電電源装置/ディーゼル発電機)他
竣工時期:2027年春(予定)