ハードウェアベンチャー・アイオーテック合同会社は3月11日、輸送品質確認可視化ツールとして、高機能な「I-MONGシリーズ」と、低価格な「ACC-PDシリーズ」をリリースしたと発表した。
輸送物が受ける衝撃、振動、温度、湿度などのデータを管理し、異常や変化に気づけるように設計された製品で、輸送前・輸送中・輸送後の各フェーズで活用できるのが特徴。
必要に応じてリアルタイムにデータを軽量化する演算処理が行われ、輸送ロスの削減に加え、ネットワーク・サーバーへの負荷低減にも寄与する。
<I-MONG、ACC-PD16G、ACC-PD200G本体>
I-MONGシリーズは、マルチユースに対応する「I-MONG」と、温度管理に強みを持つ「I-MONG_T」の2タイプを揃える。
GS1標準対応可能で、積み替え時にQRコード等でシームレスな荷情報共有ができるほか、作業中に受けた衝撃情報を荷情報についてもQRコードを生成表示する機能があるため、輸送品質の管理も容易に行える。
「I-MONG_T」は管理温度逸脱時間予測機能があり、事前の評価データやシミュレーションデータがなくても、保冷ボックスに設置するだけで、内部温度が管理温度に到達する時間を予測できるのが特徴だ。
小型・長時間動作を低価格で実現したACC-PDシリーズでは、低G管理用の「ACC-PD16G」と高G管理用の「ACC-PD200G」の2タイプを用意。「ACC-PD16G」の加速度範囲は±16G(3軸)、加速度精度は±5%、設定しきい値は0.1Gステップ。
「ACC-PD200G」の加速度範囲は±200G(3軸)、加速度精度は±5%、設定しきい値は1Gステップ、両タイプとも設定衝撃作用時間は5種類で、スマートフォンの専用アプリで監視したいしきい値の設定や測定した加速度データのダウンロードが簡単に行える。温度範囲は-40℃~60℃。校正対応可能。なお「I-MONG_T」はβ版、正式リリースは9月頃を予定している。
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