クニエ(NTTデータグループ)は4月3日、企業のサプライチェーンマネジメント(SCM)向けの新サービス「SCMデータインサイト・コンサルティング」の提供を開始すると発表した。
このサービスは、企業のSCMに関する課題を定性/定量の両面から調査・分析し、財務指標やSCMのKPIに影響する「SCM戦略(生産方式や在庫配置など)」、「業務プロセス」、各種の「基準値(リードタイム、ロットサイズ、在庫基準など)」の改善・適正化を支援するコンサルティングサービス。
これにより企業は、財務的効果の高いSCMの取り組みを企画・実行することが可能になる。具体的には、SCMに関する深い知見と高いデータ分析力を備えるクニエのコンサルタントが、SCM担当者に対するインタビューと受注実績や在庫といったサプライチェーンのビジネスデータを分析し、問題とその原因を特定、解決策を策定する。加えて、財務指標やSCMの業務KPIに対し期待できる効果を予測、評価・検証することで、より実効性の高い取り組みを可能にする。
サービスは「フェーズ1:問題の抽出」は、インタビューなどを通して、SCM部門の抱える問題・課題認識、現状の内外環境認識や業務プロセスなどの定性的な情報を把握する。そのうえで、問題がありそうな箇所をいくつか仮説として設定。次に、企業内のSCMに関するビジネスデータを用いた検証を行い、問題仮説の実証と特定を行う。
「フェーズ2:原因の特定」では、前フェーズで特定された問題に対して、改めてインタビューを実施し、原因のいくつかを仮説として設定する。その仮説を実データで検証し、原因仮説の実証と特定を行う。既に問題が明確な顧客は、このフェーズから対応することも可能。
「フェーズ3:解決策の設定」は、前フェーズで特定された原因に対して、いくつかの解決策を立案する。その中から、問題の原因を解決できるか否か、どの程度原因を解決できるか、実行する上での難易度やコストといった顧客のケイパビリティを鑑みた観点で解決策の絞り込みを行う。
「フェーズ4:期待効果の算定」では、設定された解決策のシミュレーションを実施し、財務指標やSCMの業務KPIを実際に改善できるかるかを検証し、解決策の修正および決定を行う。
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