ダイセー倉庫運輸(本社:愛知県)と、物流資材などを手がける太陽工業(本社:東京)は4月18日、太陽工業がレンタル提供しているフレキシブルコンテナバッグを活用した物流スキーム構築へ、連携を発表した。これにより粒状の合成樹脂等の輸送を対象とした物流効率化と環境負荷低減を目指す。
フレキシブルコンテナバッグは、ポリプロピレンやポリエチレンなどプラスチックの原材料となる粒状の合成樹脂を運ぶための、袋状の中型容器。
<フレキシブルコンテナバッグ>
現在、合成樹脂の需給環境は変革期を迎えており、輸入が増えている。輸入された合成樹脂は小袋に詰められた状態だが、倉庫で小袋からフレキシブルコンテナバッグへ詰め変える作業(リパック)により、物流や保管、活用がしやすくなるという。
今回の提携により、太陽工業がレンタル提供しているフレキシブルコンテナバッグへのリパックで、愛知県と福岡県にあるダイセー倉庫運輸の拠点を活用する。また両社は合成樹脂のリパックが必要な荷主を相互に紹介し、物流効率を高め環境負荷を低減できるランニング型フレキシブルコンテナバッグのレンタル活用を提案する。
<提携によるランニング型フレキシブルコンテナバッグの物流スキーム>
スキームとしては、太陽工業がレンタル提供しているタイコンとパレットをダイセー倉庫運輸へ納入、ダイセー倉庫運輸でタイコンへリパックし出荷する。出荷された合成樹脂はプラスチック加工業へ輸送され、空になったタイコンは太陽工業の物流拠点に回収され、洗浄・メンテナンスを行うというもの。
ランニング型フレキシブルコンテナバッグは内袋が不要で、1トン充填が可能。何度も使用できるため、使い捨てのクロス型バッグに比べ大幅に環境負荷を低減できる。