名鉄都市開発は4月30日、愛知県小牧市において、同社物流施設開発事業の第一弾となる「MCD-LOGI（エムシーディーロジ）小牧」を竣工した。
＜建物外観＞
＜建物鳥瞰＞
名鉄NX運輸小牧支店跡地である計画地は、名神高速道路、中央自動車道、東名高速道路に近く、名古屋高速11号小牧線・16号一宮線を利用して名古屋第二環状自動車道にアクセス可能だ。
中部圏や名古屋都市圏への地域配送のみならず、関東圏や関西圏への広域配送が可能で、広域道路の結節点として交通ネットワークの利便性のある立地。
名古屋鉄道犬山線「岩倉」駅と名古屋鉄道小牧線「小牧」駅を結ぶ路線バスの停留所から徒歩約1分のに位置し、通勤利便性が高く、雇用確保に優位性がある。
＜位置図 左が広域図、右が中域図＞
地上4階建、延床面積5万4372m2のマルチテナント型物流施設で、車両が3階へ直接乗り入れ可能なスロープを設け、トラックバースを1階と3階に備えることで、最大4テナントへの分割賃貸が可能。
トラックバースは計52台の大型車が同時接車可能で、16台分のトラック待機場と合わせて、効率的な入出庫オペレーションをサポートする。
＜左から倉庫内観、1Fバース、3Fバース＞
天井高は有効5.5ｍ（2階は一部6.9m）、床荷重は1.5tを確保、荷物用エレベーターを合計8基（2基／区画）、垂直搬送機を合計4基（1基／区画）を実装しており、将来用として荷物用エレベーターを合計4基（1基／区画）、垂直搬送機を合計12基（3基／区画）を増設可能な仕様で、入居テナントの将来ニーズや様々な物流ニーズに対応し得る機能性と汎用性を備えている。
72時間対応の非常用発電機の設置や昨今の異常降雨を鑑み、1階床高や重要設備機器の基礎を想定浸水位（内水）の2倍程度の高さとすることで、顧客の事業継続性をサポートする。
環境面では、太陽光発電の設置（予定）により、発電された再エネ由来の電力をMCD-LOGI小牧で自家消費することで、約288t／年（予定）のCO2を削減する。
太陽光発電により発電された再生可能エネルギーの自家消費、全館LED照明の採用とトップランナー機器の採用等によりZEBの最高ランクである「ZEB」、CASBEE-建築A、BELS★★★★★★（シックススター）を取得している。
＜左から１階ラウンジ『Fumoto』、１階ラウンジテラス、４階ラウンジ『Itadaki』＞
入居テナントへの配慮として、入居テナント全員が利用できる休憩ラウンジを1階と4階に設置。1階ラウンジ「Fumoto」は緑地帯、屋外テラス、ベンチなどのファニチャーを設け、バス停留場の近傍に配置することで、入居テナント専用のバス待合所としても利用できる。
4階ラウンジ「Itadaki」は名古屋市中心部への眺望や日本の「さくら名所100選」に選ばれた五条川の桜並木を遠望することができる。
■施設概要
施設名：MCD-LOGI小牧
所在地：愛知県小牧市新小木3-1
交通：名神高速「小牧IC」より約4.0km、名古屋高速「小牧南IC」より約2.4km
倉庫タイプ：1階・3階片面バース/自走式スロープ形式/マルチテナント型
構造：鉄骨造地上4階建て
設計・施工：矢作建設工業
延床面積：約5万4372.20m2 （約1万6447.59坪）
敷地面積：約2万4771.63m2 （約7493.42坪）
着工：2024年4月1日
竣工：2025年4月30日
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