飯野海運は9月8日、INEOS Europe AG社へ長期貸船するエタン二元燃料VLEC(Very Large Ethane Carrier:大型液化エタン船)2隻の1番船「IINO INEOS VESTÁ」がHD現代重工業で竣工したと発表した。
この船はエタンを主燃料とする二元燃料主機を搭載しており、従来の重油専焼船と比べてCO2排出量を大幅に削減することが可能。
飯野海運は中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」において、2050年までのカーボンニュートラル達成の目標を掲げており、その一環として次世代燃料への投資を積極的に進めている。
これまでは、メタノールやLPGを燃料とする二元燃料船に加え、将来的にアンモニア燃料への切り替えに対応可能なアンモニアレディ船を導入しており、この船は初のエタン二元燃料船として運航船隊に加わった。環境性能に優れた船舶の導入を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
■概要
貨物積載容量:9万9000m3
総トン数:6万637トン
全長:229.97m
全幅:36.63m
建造会社:HD現代重工業
船籍:リベリア
飯野海運/ESG投資指数「FTSE Blossom Japan Index」等に4年連続選定