プロロジスは9月9日、岩手県金ケ崎町にBTS型物流施設(特定企業専用物流施設)「プロロジスパーク北上金ケ崎2」の開発を決定したと発表した。
<「プロロジスパーク北上金ケ崎2」完成予想図 (2棟で設計された場合) >
「プロロジスパーク北上金ケ崎2」は、東北を縦断する東北自動車道「北上金ヶ崎IC」隣接地に開発。至近の北上JCTは秋田自動車道が交わり、盛岡・仙台・秋田といった主要都市へ1~2時間でアクセスが可能だ。
車で東北新幹線「北上駅」から約15分、東北本線「金ケ崎駅」から約10分と、交通利便性にも優れ、雇用面でも有利な立地。周辺10km圏には半導体・日用品・自動車メーカーが集積した工業団地があり、サプライヤーの門前倉庫(取引先近くに納入品を在庫保管するための倉庫)としての需要も見込んでいる。
トラックドライバーの時間外労働への上限規制が厳格化する「2024年問題」への対応として、東北広域にアクセス可能な同地域への関心は高まっており、隣接地のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎」は2026年1月の竣工前に賃貸面積の約75%において入居が決定。現在も、複数の企業から引き合いを受けている。
「プロロジスパーク北上金ケ崎2」は約4万3300m2の敷地に開発。規模や階数、棟数などの施設設計は入居企業の要望に合わせて行う予定で、保管場所の需要が急増している化粧品やアルコール類などの保管も可能なHAZMAT(危険物倉庫)を敷地内に併設することが出来る。
重量物に耐えうる床の仕様、低床バースの採用、天井クレーン設置、庫内空調および、マテハンやロボットなど省人化対応のための施設設計にも応じる。外構部分についても、専用待機場や洗車場など入居企業の要望に合わせた設備設置が可能だ。
防災、BCP(事業継続計画)の一環として、緊急地震速報システムや、災害用無線機「ハザードトーク」の導入を計画している。また、環境負荷低減への取り組みとして、施設屋根面に太陽光発電設備の設置を検討している。隣接地の「プロロジスパーク北上金ケ崎」を含め、多くの施設従業員が利用可能な乗用車用駐車場を整備し、利便性の高い職場環境を提供する。
■概要
名称:プロロジスパーク北上金ケ崎
開発地:岩手県金ケ崎町
構造:地上2階建て、鉄骨造
計画敷地面積:約7万8500m2(約2万3500坪)
計画延床面積:約5万5000m2(約1万7000坪)
着工:2024年6月
竣工予定:2026年1月
名称:プロロジスパーク北上金ケ崎2
開発地:岩手県金ケ崎町
構造:地上1~2階建 予定
計画敷地面積:約4万3300m2(約1万3100坪)
計画延床面積:2棟で設計された場合、最大約4万1500m2(約1万2500坪)
着工:未定
竣工予定:未定
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