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プロロジス/ヤマト運輸の物流施設を起工、福島県郡山市の集積拠点で

2025年03月18日/物流施設

プロロジスは3月18日、福島県郡山市で開発中の先進的物流施設の集積拠点「福島郡山LLタウン」で、1棟目となる「プロロジスパーク郡山1」を起工した。ヤマト運輸のBTS型物流施設として開発し、2026年10月に竣工する予定。

<プロロジスパーク郡山1の完成イメージ>20250318prologis1 - プロロジス/ヤマト運輸の物流施設を起工、福島県郡山市の集積拠点で

2018年9月に竣工した「プロロジスパーク仙台泉2」の宮城ターミナル、2026年3月に竣工予定の「プロロジスパーク豊中」のラストマイル専用拠点に続く、ヤマト運輸の専用センターとなる。

施設は2階建て、延床面積は約4万1200m2。上階へ45フィートセミトレーラーが直接アクセスできるスロープを2か所に設け、施設の南北両面にトラックバース計85台分を整備する計画だ。

スロープには融雪用のロードヒーターを設けるほか、非常用発電機を設置する。

<位置図>
20250318prologis2 - プロロジス/ヤマト運輸の物流施設を起工、福島県郡山市の集積拠点で

立地は、東北自動車道「郡山中央SIC」隣接地に位置。東北地方を縦断する東北自動車道と、太平洋岸・日本海岸を横断する磐越自動車道が交差する「郡山JCT」に近接し、首都圏へ約3時間、仙台市へ約1時間、新潟市まで約2時間で到達できる。

災害時には磐越道など複数の迂回ルートが確保できる点でもメリットがあり、人口32万人の郡山市中心部から車で20分ほどのため、雇用にも有利とみられている。

ヤマト運輸は、IC隣接の優れた立地を生かし、福島県内の物流拠点として利用する方針。全国から県内宛ての荷物の集約・仕分けや、県内から全国各地への発送拠点とし、営業倉庫としても利用する。倉庫内には、クール便の保管スペースとして、マイナス25℃帯の冷凍倉庫、7℃帯の冷蔵庫も整備する計画だ。

<物流拠点集積パーク「福島郡山LLタウン」>20250318prologis3 - プロロジス/ヤマト運輸の物流施設を起工、福島県郡山市の集積拠点で

なお、「福島郡山LLタウン」とは、プロロジスとフクダ・アンド・パートナーズが共同開発する物流施設の集積拠点で、LLは「Logistics」と「Lifeline」を意味する。

約13万8000m2の敷地にプロロジスが今回の「郡山1」ほかマルチテナント型物流施設「郡山2」を開発。フクダ・アンド・パートナーズは物流施設「福島郡山LLタウン棟」を開発し、「福島郡山未来共創センター」を併設、県や市と連携した防災機能も持つ拠点となる。

■施設概要
名称:プロロジスパーク郡山1
開発地:福島県郡山市大槻町中ノ平地内
計画敷地面積:約4万7200m2(約1万4280坪)
計画延床面積:約4万1200m2(約1万2460坪)
構造:地上2階建て、鉄骨造
着工:2025年3月
竣工予定:2026年10月

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