阪急阪神エクスプレスは11月10日、オーストラリアのメルボルン空港から大阪府池田市立五月山動物園へ、オスのウォンバット2頭を輸送するサポートをしたと発表した。
ウォンバット2頭は10月3日午前6時9分、関西国際空港に到着。輸入許可を得て午後0時25分、関西国際空港を出発した。
トラックを手配した阪急阪神ロジパートナーズは、気温に敏感なウォンバットのため、車内の環境を常に25度に管理した状態で輸送を行ったという。
また、安全を考慮した最短の輸送ルートを設定し、少しでも早く五月山動物園へ送り届けるため、常にドライバーと道路交通事情を共有。ウォンバットにかかる負担の軽減に努めながら午後1時35分、五月山動物園に到着した。
五月山動物園は、日本で2番目に小さい動物園で、日本で初めてウォンバットの繁殖に成功した動物園としても知られる。
日本で生息する4頭のウォンバットのうち3頭が五月山動物園で飼育されており、今回、日本に到着した2頭は「ウォンバットと暮らすまちいけだ」の新たな仲間として加わった。
10月19日には、「ウォンバットの日」に合わせて池田市・五月山体育館で開催されたイベントで、五月山動物園とライブ中継をつなぐ形で一般公開された。
輸送に関わった担当者は、「五月山動物園に到着してウォンバットを輸送箱から出した際、環境が変わったことによる戸惑いか、少しソワソワとした様子だったが、元気に走り回る姿を見て、ほっと胸をなでおろした」。
阪急阪神エクスプレスは今後の動物輸送においても、動物園と連携を図りながら動物の性格や習性に合わせた輸送環境を整え、動物が安心できる「輸送の旅」をつくっていきたとしている。
