物流施設/中継地需要も影響、2025年都道府県別倉庫竣工数トップ5

2025年12月24日/物流施設

LNEWSが2025年に掲載した物流施設竣工の記事をもとに、都道府県別の竣工分布とランキングを紹介。
(2025年1月1日~2025年12月19日掲載分で集計:※営業倉庫を含む。冷凍・冷蔵・定温・危険物倉庫を含む)

都道府県別ランキング

<都道府県別物流施設竣工数ランキング>

順位 都道府県 竣工件数
第1位 愛知県 9
第2位 大阪府 8
第2位 兵庫県 8
第4位 神奈川県 7
第4位 埼玉県 7

トップの愛知県は、東名高速道路における中継地点として、2024年問題対策で重要視される地域に位置している。地価が高い関東圏を避けつつ、中継輸送としてある程度の需要が見込める東海地方で、竣工が相次いだものとみられる。

第2位の大阪府、兵庫県はいずれも関西圏。特に兵庫県は神戸港から陸路へつなぐ地点として、物流倉庫の需要が高いことが一因と考えられる。

第4位の神奈川県、埼玉県は、首都圏の需要を支える物流施設の集積地。神奈川県では湾岸、埼玉県では主要高速道路に沿った土地での竣工が多くみられた。

都道府県別の物流施設竣工分布

<都道府県別の竣工数>
2025souko shunko todofuken02 1 - 物流施設/中継地需要も影響、2025年都道府県別倉庫竣工数トップ5
※総数88件、各県の平均1.87件

<都道府県別の物流施設分布(竣工数)>
2025souko shunko todofuken - 物流施設/中継地需要も影響、2025年都道府県別倉庫竣工数トップ5

全体を俯瞰でみると、やはり人口の多い関西圏と関東圏に竣工が多い。

関西圏は多くの府県で2件以上の竣工があり、需要増に応えるための物流施設が完成ラッシュであることがうかがえた。

関東圏は施設総数が多く、首都圏近郊で複数の竣工が確認できる。特に埼玉、神奈川、千葉の3県は突出しており、首都における需要を満たすため、供給は継続傾向にある。

なお、岡山県が中国地方で唯一、かつ他地域と比べても件数が多い。これは九州および四国から関西への中継地点としての需要が高まっていることが理由と想定される。特に九州圏での半導体需要が昨今伸長していることから、その中継地として注目されている。

■参考記事

0220ryobi1 - 物流施設/中継地需要も影響、2025年都道府県別倉庫竣工数トップ5 両備トランスポート/岡山県早島町に新倉庫開設、西日本の物流ハブに
2025年02月20日

物流施設/1位は尼崎市の37万m2、2025年竣工の倉庫延床面積ランキング

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