フェデラル エクスプレス コーポレーション(フェデックス)は8月14日、アジア太平洋地域において、AIを活用した2つの革新的な通関手続き支援ツール「CustomsAI」と「HTS(Harmonized Tariff Schedule:米国統一関税分類表)コード検索機能」の提供を開始した。
HTSコード検索機能は、米国への輸入通関に必要な正確なHTSコードを特定する作業を簡素化する、業界初のソリューション。顧客が品目の説明を入力すると、システムが自動的に最も適切なHTSコードを信頼度スコアとともに提案する。
Customs AIは現在、オーストラリア、グアム、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、フィリピンで利用可能。高度な生成AI技術を活用し、通関書類の作成プロセスを効率化する。顧客が入力した情報をリアルタイムで分析し、適切な品目説明と対応するHSコード(国際統一商品分類)を自動的に生成する。生成された内容はワンクリックで出荷書類に反映することができる。
さらに、提案された各HSコードには、公式の米国HTS関税表へのリンクも含まれており、内容の確認や正確性の検証をサポートする。このシステムは継続的に更新され、変わりゆく貿易環境にも柔軟に対応し、顧客が常に最新の通関要件を満たしながら、効率的に出荷業務を進められるよう支援する。
これらのツールは、通関書類に関する主要な課題に対応し、国際貿易を簡素化する統合ソリューションとして機能する。具体的には、「迅速な通関手続き」、「正確な関税・税額の見積り」、「配送遅延のリスク低減」、「コスト削減」が可能となる。
フェデックスのアジア太平洋地域マーケティング&カスタマーエクスペリエンス担当のサリル・チャリ上級副社長は「フェデックスは、顧客に柔軟性、効率性、貿易に関する専門知識を提供することを使命としている。先進的なデジタルインサイトと直感的なツールを活用することで、ビジネスが変化へ俊敏に対応し、業務を効率化し、より良い意思決定を下せるよう支援する。今回のイノベーションは、貿易を容易にするだけでなく、急速に変化する市場において顧客のビジネス成長を力強く後押しする」と述べている。
フェデックス/世界での寿司(Sushi)マシーン普及に物流の最適化提供