高市早苗総理大臣は、12月20日に都内で開かれた「中央アジア+日本」対話・首脳会合で、日本と中央アジア5か国との互恵関係を強化するため、カスピ海ルートの円滑化支援などを盛り込んだ「東京宣言」に署名した。
カスピ海ルートは、鉱物資源の豊富な中央アジアからロシアを経由しない物流経路として重要性が指摘されており、国土交通省でも輸送に関する実証実験などを行っている。
宣言に基づき「カスピ海ルートの円滑化支援を含むコネクティビティ強化」を行うことで、経済安全保障上のリスク軽減を物流面からも進める。
首脳会合には、高市総理のほか、カザフスタンのカスムジョマルト・トカエフ大統領、キルギスのサディル・ジャパロフ大統領、タジキスタンのエマモリ・ラフモン大統領、トルクメニスタンのセルディル・ベルディムハメドフ大統領、ウズベキスタンのシャフカット・ミルジヨーエフ大統領(アルファベット順)が出席。
高市総理は合同会合のほか、各国大統領との2国間首脳会談にも臨み、日・キルギス首脳会談ではカスピ海ルートにつながる国際幹線道路上のナリン川の橋梁架け替えの実施、日・タジキスタン首脳会談では国境税関に鉄道用大型X線検査機材の整備を行うことなどを伝えている。
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