川崎汽船グループは8月1日、インド鉄鋼大手JSWスチール社との間で複数の中長期連続航海契約を締結し、運航を開始したと発表した。
大型船事業においては、ケープサイズバルカーを使用したインド内航輸送としては初めての連続航海契約を締結、同社グループ保有船による運航を開始した。
また、中小型船事業では、同社インド現地法人である“K” LINE (INDIA) SHIPPING PRIVATE LIMITED (KLISP)が、同社が保有するスプラマックス型バルカーによる同国内鉱石・鋼材輸送、及び同国向け石炭・石灰石輸送に従事する中期連続航海契約を2014年に締結しているが、その輸送実績が評価され、同契約を更改した。
同社グループのJSWグループとの海上輸送取引は、先の契約が既存の契約に加わったことにより、年間約1000万トンに達する見込みだ。
なお、同社グループは、2008年にインド国内パートナーと設立した現地法人を通じ、同社船の運航機能の一部を移転するなど、同地でのドライバルク事業への取り組みを深めてきた。また、2014年には現地海運会社KLISPを設立し、インド籍船保有に取り組み、インドでの事業強化を続けている。
