倉庫・物流業の東運ウェアハウスは1月31日、東京都港区の本社倉庫内に約314m2(95坪)の冷蔵装置を備える24時間対応の「アーバンロジスティクスセンター」を新設したと発表した。また同倉庫で酒蔵・ワイナリーなどのサプライヤーから商品を預り、銀座や六本木など近隣の飲食店に原則50分以内で配送する新事業を開始する。
東運ウェアハウスは、物流不動産事業を展開するイーソーコグループの中核会社の一つ。「シン・物流」をスローガンに掲げ、中小の物流企業が物流の強みを生かしながら、不動産などの新しい収益を獲得できる「物流+α」の物流不動産ビジネスを展開している。
アーバンロジスティクスセンターは、日本酒の1升瓶6本入りを1ケースとして、約25ケース保管できるパレットを約200パレット保管可能。3℃~5℃の低温で日本酒、クラフトビール、チーズ、野菜などを保管する計画だ。利用料金は1ケースあたり1日12円、約18ケースが入るカゴ台車1台あたり月額1万円。
同施設の半径5㎞圏内には、多くの飲食店が軒を連ねる港区、中央区、千代田区、渋谷区、品川区がある。飲食店はコロナ禍で総じて資金繰りが厳しく、これにより在庫適正化の提案が可能となる。同社は地の利を生かすことで、消費者に近い品目の売上比率を拡大し、都市型倉庫・物流業のモデルケースとしたい考えだ。
なお設備投資には、国の事業再構築補助金を活用し、3年後には1億円の売り上げを見込む。
■概要
住所:東京都港区海岸3-5-10
延床面積:約314m2(95坪)