福山通運が5月13日に発表した2025年3月期決算によると、売上高3024億9500万円(前年同期比5.2%増)、営業利益73億6300万円(29.5%減)、経常利益99億1700万円(23.6%減)、親会社に帰属する当期純利益87億4800万円(11.7%増)となった。
セグメント別では、運送事業の売上高は2345億3800万円(4.3%増)、営業利益は49億2800万円(39.5%減)となった。
運送事業は、全国21店所で展開する重量・サイズ計測機能を搭載した自動仕分装置による生産性の向上と適正重量の収受に努めたほか、顧客との関係の深化を図るため、アカウントマネジメントを強化し取扱物量の確保に努めた。また、2024年7月にいばらき五霞支店、2025年1月に関西空港泉佐野支店を新設し、3PL事業の施設を併設した複合一貫輸送サービスの強化と輸送効率の改善に取り組んできたが、人件費及び外注費をはじめとしたコストの増加により減益となった。
流通加工事業の売上高は223億5900万円(7.1%増)、営業利益は32億9500万円(10.9%増)となった。
流通加工事業は、拡充している倉庫機能を活用した複合一貫輸送サービスの提供を中心とした積極的な新規営業展開により売上拡大を図るとともに、高付加価値貨物(医療機器・建材関連)などのシェアを拡張するなか、人件費・光熱費等のコストに適応した単価改定に取り組み、利益確保に努めた。
国際事業の売上高は118億6100万円(前期比10.8%増)、営業利益は2億8200万円(前期比8.1%減)となった。
国際事業は、新設したマレーシアの倉庫への入庫貨物の獲得などによる越境輸送の取り扱いの増加と、フォワーディング・通関事業における新規連結の効果や海上運賃の上昇などにより増収となった。また、運送事業、流通加工事業との共同営業を強化し、新規荷主の取り込みによる粗利の確保にも努めたが、海上輸送の粗利率の低下や通関取扱件数の減少などにより減益となった。
2026年3月期は、売上高3163億円(4.6%増)、営業利益81億円(10.0%増)、経常利益97億円(2.2%減)、親会社に帰属する当期純利益130億円(48.6%増)を見込んでいる。
中央倉庫 決算/3月期の売上高5.0%増、営業利益13.2%増