人材採用システム「クロスワーク」を提供するX Mile(クロスマイル)が6月16日に発表した女性トラックドライバーに関する独自調査によると、ドライバー不足の解消に期待する一方、女性ドライバーの「積極採用」は24.3%という結果だった。
女性ドライバー採用の課題については、そもそも「応募者が少ない」が75.6%を占めている。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、全産業で女性が労働者の4割以上を占める。一方で、道路貨物運送業では約2割に留まっており、業界全体として業界的に女性比率が低く、応募者不足に直面していることが伺える。
また、採用・活躍支援に関して、企業側の工夫と現場の女性ドライバーのニーズにズレがあることも調査で明らかとなった。
企業側は「雰囲気づくり」を重視する一方、現場のニーズは「女性専用設備」が最も多く、男女間の”ズレ”も指摘された。
男女別にみると、女性が最も切実に訴えるのは、「男女別のトイレ整備」や「女性専用休憩室・更衣室の設置」といった物理的インフラの不足。「運転席や荷台の改良」による体力の負担軽減も、重要な課題として挙げられている。
調査を受けX Mileは、「この状況を改善し、女性ドライバーの活躍を促進するには、業界全体の意識改革が不可欠」だとしている。
■出典:クロスワークしごと白書(https://x-work.jp/journal/driver-working_04)
X Mile調査/地方出身ドライバーの5割「給料が同等なら地元に戻りたい」