大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業は6月17日、防カビ性能をもつEVA(エチレン酢酸ビニル)を使用したランニングタイプのフレキシブルコンテナバッグを開発したと発表した。
食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度に適合した防カビ添加剤を使用しており、今月から本格的に販売・レンタルを開始する。
<フレキシブルコンテナバッグとパレット>
米や麦、芋などの食品や粉末状の食材を輸送する際に利用されるフレキシブルコンテナバッグは、耐久性に優れており、1トン程度の食品を袋詰めで配送できる物流資材。
内容物排出後、バッグに付着した食材の残渣の影響により、膜面にカビが発生することがあり、今回、新製品「防カビEVAタイコン」を開発した。
同社では、ランニングタイプと呼ばれる何度も洗浄して使用するフレキシブルコンテナバッグを販売・レンタルで提供しており、製品化に際し、実使用年数の10年分に相当する洗浄時間である700分以上の洗浄を経た後でも、防カビ抑制効果を維持していることを確認した。
同社ではこうした物流資材を繰り返し使用することで、環境に配慮した物流の実現に繋げたいとしている。